あどブログ-ブログを始めた介護士-

介護歴14年目のおじさんが介護とお金について話します

【初心者向け】ボディメカニクスとは?8原則と有効な使い方

おひさしぶりです、あどです!

今回は基本の介護技術《ボディメカニクス》について書いていきます。

 

いきなり家族の介護を始めなくてはいけなくなったが腰痛があり不安だ、介護の仕事を始めたけど体が心配…など介護の初心者さん向けに介護の基礎を伝えていきます。

 

筆者について

andy-blog.hatenablog.com

 

 

ボディメカニクスとは

 

そもそもボディメカニクスとは何でしょう??

 

ボディメカニクスとは、人間の運動機能である骨・関節・筋肉等の相互関係の総称、あるいは力学的相互関係を活用した技術のこと。

((出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)))

 

 

つまり介護場面では人間の体の特徴を活かして余分な力を使わずに無理なく介護を行えるようにする技術のことをいいます。

 

ちなみに介護現場ではなじみの深い言葉であり、初任者研修や専門学校などでも序盤で習う介護技術の基本だったりします。

 

ボディメカニクスの効果とは

 

それでは基本的な介護技術であるボディメカニクスにはどんな効果があるのか確認していきましょう。

 

ボディメカニクスには主に介護者の身体の負担の軽減の効果があります。

 

具体的には介護する側が力任せに介助をすることによる腰痛などの負担をボディメカニクスを用いた介助をすることでスムーズに行うことで身体の負担軽減をはかることが可能となります。

 

これは日常的に多くの利用者様の介護をしなくてはいけない介護現場で働くスタッフはもちろん、家庭での介護を行う要介護者のご家族様にも役立つスキルです。

 

ボディメカニクスの原則とは

身体の負担軽減に欠かせないともいえるボディメカニクスですが8つの原則からなりたっています。

ここではその8つの原則について詳しく解説していきます。

重心を近づける 

  • 重心を近づけるとは具体的には相手と体を可能な限り密着させるということです。体を密着させることで力点と作用点が近づき、より少ないエネルギー(力)での動かすことが可能になります。

重心を低くする

  • 重心を低くすることも重要です。腰を曲げずに膝を曲げるよう意識することで腰部への負担を軽減するだけだけではなく骨盤が安定するため安定した移動が行えるようになります。

対象者を小さくまとめる

  • 対象を小さくまとめることで摩擦を減らし、より小さな力での移動が可能になります。具体的には膝を曲げてもらう、両手を胸の前に組んでもらう、首を上げてもらうなどをしていただくなどです。

支持基底面を広くする

  • 支持基底面とは体重を支えるために必要な床面積のことです。足を広げ、支持基底面を広げることで介護者の体が安定し、腰への負担が軽減します。

身体を捻らない

  • 体を捻じるとバランスを保てず、腰への負担が増加します。肩と腰の向きを平行に保つよう心掛け、腰を捻じらないように体全体の方向を意識して体を動かしましょう。

大きな筋肉を使う

  • 腕や腰の筋肉に頼らず、大腿四頭筋や大殿筋などの大きな筋肉を使うことを意識します。大腿四頭筋は太ももの前側、大殿筋はお尻の大きな筋肉のことです。より大きな筋肉を使うことで体の一部分への過度な負担を軽減できます。

水平移動する

  • 対象の体を持ち上げるのではなく”横にズラす”イメージでの移動を心がけましょう。重力がかかる上に持ち上げる動作はそれだけ力が必要になりますが持ち上げないことで最低限の力での移動が可能になります。

テコの原理を利用する

  • てことは弱い力で重たいものを動かしたり、微小な運動を大規模な運動に変換する道具のことです。その道具の原理を利用していきます。具体的には対象の臀部(お尻)を支店として体を回転させながら体を起こすことでより小さい力で体を起こすことが可能になります。

ボディメカニクスを実践していく際に意識すること

 さて、上の8原則を活かしていざ実践!!

と、実際にやってみると「あれ?やりにくいし逆に体がつらい」だったり「時間がかかり過ぎて大変」とゆう場面に遭遇すると思います。

実際に介護職のベテランさんでもそうして意識しなくなりやらなくなる方が非常に多いです。

それ、すごくもったいないな!と筆者は思います。

【自分の体になじんだ動きを習得するために1介助数秒を投資してみる】と考えてみてください。

それがあなたの介護できる時間を何時間、何年と伸ばしてくれる技術になってくれます。

ボディメカニクスを体になじませるのに筆者が必要だと思うことは3点

  • 最初は時間がかかっても一つ一つの動作を確認しながら実践する。
  • 全部をいっぺんに実践せず3~4個絞って意識して実践していく。
  • 体に違和感を感じたらうまく体を活かせてないサイン。違和感のある部位の筋肉を意識的に使い過ぎないようにする。

上の3点を意識して少しだけ遠周りになっても必要な技術を身につけましょう。

まとめ

今回は介護の基本技術【ボディメカニクス】について説明していきました。

ボディメカニクスは8つの原則をもとに構成されておりそれらを活かして自分の体を守るための技術です。最初はやりにくく感じるかもしれませんが身に着ければ間違いなくあなたの体をも持ってくれるのでぜひ、実践していってください。

 

介護は体が資本です。

 

このブログでは今後も現役介護福祉士の筆者が介護のこと、お金のこと、おすすめのものなど紹介していきますので興味ある方はブックマーク等々よろしくお願いいたします。