【初心者必見】介護士の職業病≪腰痛≫の原因と介護歴13年の筆者がおすすめする対策5選
こんばんは、あんでぃです。
今回は私たち介護福祉士の職業病≪腰痛≫についてです。
筆者について
腰痛とは
まずは腰痛について考えましょう。そもそも腰痛とは
腰痛の定義
「腰痛」とは疾患(病気)の名前ではなく、腰部を主とした痛みやはりなどの不快感といった症状の総称です。一般に座骨神経痛(ざこつしんけいつう)を代表とする下肢(脚)の症状を伴う場合も含みます。腰痛は誰もが経験しうる痛みです。
厚生労働省-腰痛対策(https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/1911-1_2d_0001.pdf)より出典
腰痛を放っておくとどうなるか
腰痛を放置すると徐々に悪化していきます。急性腰痛(ぎっくり腰)になってしまったり慢性化して『坐骨神経痛』や『椎間板ヘルニア』などの重度の腰痛になってしまいます。
どれも日常の業務が難しくなり最悪の場合は離職や転職を検討する事態になりかねません。
なぜ介護職は腰痛が起きやすいのか
介護職では前かがみ、中腰の姿勢での動作も多く、長時間同じ姿勢での作業などもあるため腰痛になりやすいです。また、腰をひねる動作や持ち上げる動作も腰痛の原因になります。
例えば
- 入浴介助(長時間の前かがみ、中腰での洗身、洗髪や移乗時の持ち上げる動作)
- おむつ介助(前かがみ、中腰での体位、おむつの交換作業)
- トイレ介助(移乗時の持ち上げ動作)
など介護には腰痛の原因になる動作が多いです。
これらの動作を繰り返し行うことで徐々に悪化してしまいますが、どれも介護職では避けて通れない動作です。
おすすめ腰痛予防策5選
避けては通れない介助動作ですが腰痛予防をしながら行うことで負担を軽減していくことが可能です。
介護技術の活用
筆者が特におすすめしたい介護技術はボディメカニクスの活用です。
筆者が学生だった頃から介護士の基本的な腰痛予防の介護技術です。『ボディメカ』と略されることも。
ボディメカニクスは主に
- 支持基底面を広くする
- 重心を低くする
- 重心を近づける
- 上下ではなく水平に移動する
- てこの原理を応用する
- 被介護者の体を小さくまとめる
- 身体を捻らない
- 身体全体を使う
の8つの原則を使います。
読者の皆さんの中にも「なんだ。ボディメカなんて知ってるよ。実際の現場では役になんてたたないよ。」という方もいらっしゃると思います。
筆者も20代の働き始めた頃はそう思っていましたが、ある程度の実務経験してから再度実践してみると効果は飛躍的に上がりました。
無理に8原則すべてを使った型をする必要はありません。1つや2つでも使えそうな原則を使い自分と相手の体に合った方法をを身に着けてくことが大事です。
また、ボディメカニクスを活用することで動作が安定し、利用者様の安全や不安の軽減にもつながる効果があります。
※ボディメカニクスについてまとめた記事はこちら
腰痛ベルト(コルセット)の使用
次におすすめしたい予防策はコルセットの使用です。
購入してつけておくだけで予防につながるお手軽さは魅力です。
また、普段はつけなくても少し腰痛が出てきた時のためにも1つは持っておいて損はないです。
ただし、ハードタイプ~ソフトタイプ、メッシュ生地のものやゴム製の骨盤ベルトまで様々なタイプのものがあるため選ぶ際に迷うかもしれません。
症状や体質、体格によるところも大きいので一概におすすめは出来ませんが筆者は汗っかきなのでメッシュ生地の中山式BODYFRAME腰用ハードWをここ数年は愛用いています。
がっちりとホールドするタイプなので調子が悪いときのみ着用するためにいつも仕事用のカバンに入れています。
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筋トレやストレッチを習慣化する。
中、長期的に見れば背~腰部の筋力をつけることも効果的です。
筆者も生活に筋トレ、ストレッチを取り入れてから腰痛発生の頻度が明らかに減りました。
あまり追い詰め過ぎると逆効果になる可能性もあるので軽いものから徐々にならしていくことをお勧めします。
ストレッチをいくつか知っておけば、夜勤などの長時間勤務の合間に効果的に行え得るので負担を減らすことが出来ます。
睡眠環境を整える
睡眠は疲労回復には必要不可欠です。
特に介護職は不規則な睡眠リズムで生活しがちになるので睡眠環境に気を使い、睡眠の質を高めることも大事です。
具体的には
- 睡眠時間はしっかりとれているか
特に夜勤前後は乱れがちなので注意。しっかりと睡眠がとれるスケジューリングをするようにしましょう。
- 寝具は自分の体にあっているか
ベッドor敷布団、マットレス、枕など自分にあったものを使いましょう。合わないものンを使っていると起きた時にぎ逆に腰痛が悪化している可能性も。
また、しっかりと睡眠をとれればストレスも感じにくくなります。
筆者も以前かなり不規則な生活をしていた際は職場でも家庭でも常にイライラしていましたが睡眠をしっかりとるようになってからは穏やかに過ごせています。
整体やマッサージに通う
他と比べ、予算はかかりますが整体やマッサージもおすすめです。
通うことが難しくても腰痛がひどいときや給料日に、、、頑張った自分へのご褒美としても利用してみるのもいいかもしれません。
他にも筆者の同僚で定期的に鍼灸(針灸)治療をしている方も多いです。
腰痛が悪化したら
上記の対策をしていても日によって腰痛がひどい日があったり、慢性化してしまうこともあると思います。
その際は無理せずしっかりと休み、整形外科に受診してください。診断、薬や湿布をもらいしっかりと回復しましょう。
誤魔化しながら働き続けても、最終的には悪化し離職、転職せざる得ない状況に陥ってしまった方を何人も見てきました。
介護は体が資本です。
長く働くためにも時には利用者様や会社よりも自分を大切にすることは必要と考えています。
まとめ
今回は介護職の職業病≪腰痛≫についてのお話でした。
まとめると
- 腰痛を放置すると徐々に悪化していき、急性腰痛(ぎっくり腰)、『坐骨神経痛』、『椎間板ヘルニア』などの重度の腰痛になる可能性があるので注意する。
- 介護現場では前かがみ、中腰などを長時間することも多いため腰痛になりやすい
- 腰痛予防には介護技術の活用、コルセットなどのサポーターの使用、筋トレやストレッチの習慣化、睡眠環境を整える、整体やマッサージの利用が大事
- それでも悪化することがあれば無理せず休み、病院を受診する。
このブログでは今後も介護のことや筆者が気になるお金のことを執筆していきたいと思っていますので興味のあるかたは読者になるorブックマークをよろしくお願いいたします。